9世紀の頃チェコに伝わったガラス工芸が、16世紀にボヘミア(bohemia)の地において、ヴェネチア技法にオリジナルの繊細な装飾様式を加味したボヘミア・ガラスとして花開きました。ヨーロッパの王侯貴族に愛され、17世紀後半には、燃やしたブナ材に炭酸カリウムを加えたカリ・ガラスを製作。この成功がボヘミア・ガラスを世界最高級のクリスタルメーカーにしました。ハンドペイントと呼ばれる低温で溶かした色ガラスの顔料や、金を混ぜた溶き油でガラス表面に絵柄を描いて焼き付ける手法や緻密で繊細なカットは世界屈指と呼ばれるにふさわしい優雅さとさりげない豪華さをたたえています。
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